ちょっと疲れが貯まっている休日に読みたい本 【第一弾】

今日は、というか、今週は本当に色々ハードで、かなりバテちゃいまして…。
ようやくの休日の本日、午後になっても若干お疲れモードのサクヤでございます。

そんな今日の私が、こういう時に読みたいなぁと思う本をご紹介させて頂こうかと思います。正直、紹介する前にいつでもそういう本が取り出せるように、倉庫の本の整理をしないと…なのですが、今日はその辺をしっかり忘れることにして(爆)欲望の叫びを書かせていただきます!!

さて、現在の私めは、全身披露(苦笑)
長時間狭いバスでの移動と、寒空に立ちっぱなしの状態を続けて、体中が痛くて疲れた…
その疲れが抜けていない状態。

こんな時は、あまり小難しい設定のお話より、ちょっと笑えて、身体の緊張感がほぐれた気分になれる漫画がおススメです!…というか、そんな感じの漫画が読みたいです!!(笑)

まず最初にタイトルを上げるとすれば…。
拝み屋シリーズの作者である宮本福助さんの作品で「この度は御愁傷様です」です(笑)

突然の父の死。その父からの遺言により、残された三兄妹が遺産をめぐって揉める…。

いわゆるドロドロした人間の欲望まみれの重いエピソード、もしくは気分の滅入りそうなテーマを題材にしているお話なのに、どういう訳か、笑っちゃう。爆笑しちゃう…そんな三兄妹に呆れても憎めない、とにかく非常に楽しいお話です。

祖父の死後、とても身近なエピソードなのに、宮本さんの手にかかれば、こんなドタバタ喜劇になるとは…(笑)大いに笑える漫画です。

坂上徳造、享年七十八。

「俺が死んだら、遺産相続はダーツで決めろ」

松吉・竹子・梅夫の三兄妹は、父の死により「これでもう父に振り回されることはなくなった」と思ったのに、結局、父の死によって、ますます父のはた迷惑さは本領発揮され…(苦笑)

それぞれ喉から手が出るほどお金が欲しくて、父が残したであろう遺産をめぐって、翻弄されまくり…。そこへ実家を占拠する老人たちまでもが加わり、遺産争奪レースは更に白熱していきます!

その上、やくざの隠し子に愛人…と本当にどんな人生を送ってきたのか(笑)全く以て迷惑極まれり!な徳ちゃんこと、お父さんに脱帽です。ここまでくれば、あっ晴れです!

まさに、そんないいトシをした三兄妹のいい迷惑な物語です(爆)

一生遊んで暮らした破天荒な父・徳造の死後、三人の子供たち(皆、中年)+孫一人が巻き込まれる、荒唐無稽な展開の続出、最後まで飽きさせずに読ませてくれます。

続いて、巻数は多いのですが、大筋を知ってさえいれば、読みたいエピソードだけ拾い読みをしても問題なく読める漫画。佐々木倫子さんが描く「動物のお医者さん」です。

この漫画は、確か、ドラマ化もされましたよね…。

H大学獣医学部を舞台に、獣医師を目指す学生たちの日常のエピソードを、基本一話完結型で描かれているコメディ漫画です。

主人公の西根 公輝(まさき)こと、ハムテルが高校時代、同級生の二階堂と地下鉄駅への近道をする為に、遺体や墓がありハイリスクな獣医学部近くを走って通り過ぎようとした時、足元に「般若の顔した」子犬が懐いてきた…それが後のハムテルの愛犬「チョビ」です。

薄暗がりの中で、まだまだ子犬のチョビの顔を見て「般若!!」と叫ぶハムテルと二階堂。そしてその後現れる奇怪な恰好をした漆原教授にまた驚く二人。このシーンは、何度読んでも好きです。

結局、漆原教授に引き取り手のいないハスキー犬(チョビ)を押し付けられ、獣医になれば飼っている動物たちの治療費が浮くからと手近なH大学獣医学部病院学講座を専攻することになったハムテル。そしてネズミ嫌いのくせに、ハムテルにくっついていった二階堂。

病院学講座の担当教授は、破天荒な漆原教授。この二人と漆原教授の縁は、すでに高校生の頃に結ばれていたのですね(笑)チョビによって…。 

H大学獣医学部の学生は、院生まで含め、全員が独特なマイペースさを発揮していて、また必ずどのエピソードにも動物が絡むので、非常に癒されます(笑)

ハムテルのお祖母さんと漆原教授の傍若無人ぶりさえも、何故だか和む…。
そんな面白さのある作品です。 

それでは3つ目におススメしたい作品。この本って、今でも販売されているのでしょうか…。
そのくらい古いシリーズです。かつて「別冊少女コミック」略名「別コミ」で連載され、後にシリーズ化した「空の風景」の前作であります「しずくの風景」。この作品も、私の癒しのコミックです。

この漫画に限らず、この作者の大野潤子さんは、独特の解釈をされる方で、一風変わった印象を与える漫画を描かれています。

初めて読んだ作品は、この「しずくの風景」を含めたオムニバス形式の「オーノのハーブ・タイム」シリーズの2作目「花粉同盟」でした。その斬新な解釈に、当時高校生くらいだった私は、衝撃を受け、この方の漫画の新刊が出れば常に買うといった時期がありました。

この作品は、ヒーロー(?)とヒロインが反対と言いますか…。

サッカーの才能…というかセンスのある少年と、その少年が所属するサッカー部のマネージャーの少女の恋の物語(?)なのですが、恋なのかな?(笑)うんまあ、恋なんだろうけどね(爆)

中学時代からずっとサッカー部の選手とマネージャーの関係で、高校でもあこがれの選手である神崎先輩と一緒にプレイをしたくて追って青藍高校サッカー部に入部した清水修宏(1年生)と偶然同じ高校に入学し、サッカー部のマネージャーしかしたことない為、またもサッカー部のマネージャーになった藤枝カオル(1年生)には、お互いにしか知らない秘密があった。

当時中学のサッカー部の鬼キャプテンであった清水には「涙もろい」というコンプレックスがあり、それを他者にはバレないように隠していたが、たまたま藤枝に気付かれてしまい、清水を不憫に思った藤枝も自分が「何があっても泣けない」というコンプレックス持ちであることを告げ、お互いにフォローしあった信頼関係が出来ていたが、高校に入った年に、清水から誕生日プレゼントをもらい(実際には、清水君の勘違いで1ヶ月早いプレゼントだったが…)お互いに意識し出し、彼氏彼女になっていく…。

そんな一見普通の少女漫画なんですが、大野さんの着眼点が、いわゆる少女漫画の恋愛の進行と違い、そう来るかぁ~という嬉しい裏切り方などもあって、非常に面白く、微笑ましい作品でした。

その後も「しずくの風景2」のような単行本が、オーノのハーブ・タイムシリーズから刊行され、大野先生の代表作とも言える「空の風景」へと繋がっていきます。

基本的には、青藍高校のサッカー部の時代時代のお話で、必ず前作のメインキャラと関連する子達が順番にメインとなっていくオムニバス形式のサッカー物の少女漫画でした。
中でも一作目になる、清水君と藤枝さんの「しずくの風景」が一番好きです!

本日、最後に紹介しますのは、川原泉さんの「笑う大天使(ミカエル)」です。
川原さんの作品は、どれもこれも独特の空気が流れていて、考えさせられたりもしますが、基本ほっこりする作品が多くて、ほとんどが癒されるのですが、中でもこの「笑う大天使」が一番すきだったりします。

天下無敵のお嬢様学校へ通う、誰よりも大きな猫を背中に背負った、ニセモノお嬢様コンビ。
その名も、下級生の憧れオスカル様と、上級生のマスコット、コロボックルちゃん、そして同級生の救世主ケンシロウ様…ではなくて…(笑)
下級生から大人気のスポーツ万能少女の社長令嬢・斎木和音さん、上級生のお姉さま方から異様に可愛がられる秀才少女のフランチャイズオーナーの娘・更科柚子さん、成績優秀・スポーツ万能オールマイティな為同級生から2年生の救世主と崇められる、元・伯爵家の家柄のご令嬢・司城文緒さんのお三方。

何かと目立つ三人ですが、実は名門、ご令嬢、というものに体質が合わない偽お嬢(笑)

お互いに本性に気付いてからは、すっかり意気投合し、大親友に!!
そんな三人の娘さん達が織りなす、コメディ風味満載の物語です。

本編終了後にそれぞれがメインの番外編までが収録されて、完結となっているこの作品。
私は司城兄妹が大好きだったので、『笑う大天使 夢だっていいじゃない』が一番好きなエピソードです。

ちなみに川原先生の作品によく登場する名門のお嬢様学校は、ほぼほぼこの三人が通っていた「聖ミカエル学園」ですよ(笑)

ちなみに最近、川原泉傑作集「ワタシの川原泉」がI~IVまで発売されていて、単行本を持っていながら、またも買ってしまいました。

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