百姓貴族 4巻

そういえば先月末頃、「百姓貴族」の4巻を購入しました。
「鋼の錬金術師」、「銀の匙」や「アルスラーン戦記」のコミックス化でご存知の荒川弘先生のエッセイコミックです。なかなか面白くて笑えます。

以前に書いたちょっと疲れが貯まっている休日に読みたい本【第一弾】の本たち同様、ちょっと疲れたなぁ~って時に読むとリフレッシュできるエッセイ漫画です。

サクヤの実家も農家でいわゆる百姓なので、タイトルと作家名だけで「絶対面白いだろう…」と、1巻を買ったのを覚えています。

でもまあ畜産や北海道のような大規模でもないので借金や貴族…という劇的な変化はありませんが、祖父母が生きていた頃は、祖父母の兄弟が漁師で魚介類と我が家で収穫した野菜を物々交換していた為、割と食生活は豊かでした(笑)

中でも一番笑えて、共感したのは、GW=ガッデム・ウィーク(笑)
学校は休みで、家に居ても、子供だから一人ではどこにも出かけられない小学生の頃、両親は農作業が忙しいので、休みでも5時起き、昼まで畑で家に居ない…状態。

退屈でどこかに出掛けたい…と駄々を捏ねると、ビニールハウスに連れていかれ、畑仕事の手伝いをさせられながら、収穫時期の野菜があるときは、時々捥ぎたてを頬張って、おやつ代わりに…なんて事が毎年繰り返されてました。
実際私は、子供の頃に両親と遊園地や動物園に行ったり、キャンプやバーベキューなんてした事が一度もありませんでしたね…。

休み明けに自慢げに話をしてくる友人たちを羨ましく思い、そういう子達(両親が大型連休のある企業へ勤めているサラリーマンの子達)とは、あまり話をしなかったように思います。

子供って、意外に残酷なんですよ。自分が親のおかげで(自分の努力ではなく)楽していることが、当たり前すぎると、そういう環境にない子の事を憐れむならまだマシで、ありえへ~ん、とか、可笑しいんじゃないの●●さん家って…とか、平気で大きな声で言うんですよ…。

そんな時、思ってました。
いつかこいつ等を見返して…。

「ありえへんって言葉を平気で使って人を見下す人間には、なりたくないね~。因果応報って知ってる?」

って言ってやりたいと、ブラックな魂を育てていた可愛くない子供でした。

百姓貴族の中で、荒川さんがブラック台詞の一つとして
「食糧供給ストップして、あいつら飢え死にさせたろかいって思います」
があります。

この台詞に似たものを、百姓だった家の者は一度や二度所ではないくらい、思ったことや考えた事があると思います!たぶん、この台詞を含め、笑いを取るシーンなんでしょうけどね…(苦笑)

さて1巻が発売されてから2巻が発売されるまで約3年。
満を持しての続巻でした!

2巻には、ちょうど20頭目のお題「親父伝説」が収録されてます。

私も、1巻に登場したエピソードだけでも、イカス(死語)親父様だぜぃ!
と密かにファンです。荒川さんのお父様。

初めて1巻を読んだ時ほどのインパクトは、流石に2巻には有りませんでしたが、不動の面白さは健在です。私は、基本物語派で、あまりエッセイ漫画は買わない方なのですが、…と言っても、好きな作家さんだと買ってますが…買った後何度も読み直したのは、この「百姓貴族」だけでした。

他のは、気が付いたらたまに手に取りパラパラパラ…と言う感じが多いんです。
もういいや~って思って、売っ払ってしまったエッセイ漫画もあります…。スミマセン…。

3年ぶりとは言え、次巻が出たという事は、まだまだ出るね!と期待が持てた2巻でした。

そして更に2年後、また3巻が発売されました。
「おお!ようやく続きが出たか」と、本屋で見つけてすぐに購入しました。

この巻には、荒川さんが年中無休・24時間営業の百姓をされながら、漫画家を目指し、原稿を描き上げ入賞し上京するまでのエピソードが書かれてます。

32頭目、新書館の働き者の漫画編集者・イシイさん、新人さんの事で悩んでます。
新人作家の方々にバイトや家の事で漫画を描く時間がないという方が多いそうで、何とか時間を捻出する方法はないかと、考えていらっしゃったようです。

そんな中、24時間フルタイムで年中無休なお仕事をしながら、どうやって漫画を描く時間があったのか…と荒川さんに尋ねられたようです。

荒川さん曰く、

漫画を描く時間の捻出方法、カンタン、カンタン!
寝なきゃいいじゃん!!

え?…ワン・モア・プリーズ…。

だから、寝なきゃいいじゃん。

だそうです。実際、締め切り間近は、1日の睡眠時間15分くらいで、農業と言う肉体労働をしながら描き上げたそうです。
※良い子はマネをしないでおきましょう…。

そうでもして、叶えたかった夢なんでしょうね…。
でも実際にデビューしちゃった人にそれは無理ですよね。
例えば、なんとか1本くらいは描き上げれても続かないでしょうからね。

荒川さんもデビューしてからは上京してたから、ハードなアルバとはしていたようですが、24時間フルタイム、年中無休って会社は時給制では絶対ないですからね…(苦笑)

あと、28頭目に登場する「イモだんご」と「カボチャぜんざい」めっちゃ作ってみたい。。
ジャガイモとカボチャは、我が家も作っているので、収穫したらいつか試そうと思いつつ、早2年(笑)
※昔は小豆も作ってたんですけどね…。

井●屋の缶詰め小豆を買ってきて、次こそはチャレンジしようと…。

そして今年の2月に、これまた2年ぶりに発売された第4巻。
本屋で見つけて、買いました。

44頭目「人から聞いた話です!!の巻」で語られる「裏百姓貴族」のエピソードは、農家や漁師などでもよくある、あるある裏話で、楽しく読めました(爆)

4巻で一番お気に入りのエピソードです(笑)

また、45頭目の「農村の遠足」のエピソードで、高校生の頃の遠足?を思い出しました。

集合:伊勢市二見町、JR二見駅。※確かお昼前の10時ごろとかの遅い時間でした。
遠足場所:二見海岸
※少し話があり、海岸のゴミ拾いを小一時間ほどして、浜辺でお弁当を食べ、14時ごろ現地解散。

え?遠足??マジか?(涙)

帰りに、当時二見駅の近くに、マニアックな本を置いてる古本屋さんがあって、帰りにそこで数時間潰して帰った気がします。確か、そこで「指輪物語」全6巻(すっごく字が細かい文庫)を買って帰ったのを覚えています。

「ロード・オブ・ザ・リング」が映画化されたのち、全9巻だったか10巻だったか…冊数が増えた文庫本が出版されたのを見て、あれは字が細かすぎたから6冊で納まってたのか…と納得しましたっけ…。

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