実写版 精霊の守り人 第二話

実写版 精霊の守り人 第二話

さて、昨夜放送された実写版「精霊の守り人」シーズン1の第二話、王子に宿りしもの。
昨夜はリアルタイムで観れました!

アニメの時も思いましたが、原作では確か、タンダが一人でヤシロ村を訪ねて、ニュンガ・ロ・チャガの話を聞いたように思ってたのですが、3人で訪ねて行ったんでしたっけ?
アニメは、ここにトロガイ師も一緒に居て、4人で真実を聞いたようになってましたが…。

また小説(原作)を通して読み直さなくては…と思いました(苦笑)

ヤシロ村の語り部

ヤシロ村で、語り部だったお婆さんの孫娘であるニナから、前回(百年前)のニュンガ・ロ・チャガの話を聞くタンダとバルサとチャグム。

ヤシロ村のイメージが、想像以上だったので笑ってしまいました(笑)

もう少し村っぽい、集落を想像していたので、アニメのヤシロ村の方が私の想像の世界のヤシロ村に、まだ近かったかも…です。
実写版の方では、いつでも村ごと移動できるようなイメージですね。ジプシー風?

ただこのヤシロ村の表現の方が、新ヨゴ国が先住民をどれほど虐げているか、を表現しているのかな?と深読みをしてしまいました。

ジグロとバルサ

ヤシロ村からタンダの小屋に戻り、自棄を起こしたチャグムに生きる活力を与えるために、武術の手ほどきを始めたバルサ。

バルサの瞑想のような、短槍の稽古のシーン、ジグロとともに短槍を交えるシーンは、非常に舞を見ているように美しい表現でした。

やはりバルサが武術を教えるとなると、見本となるのは、ジグロとの稽古だけですから、王子だったチャグムには、それはそれは厳しいものでしょう…。

ましてや新ヨゴ国の王族は、自分たちが神である…と言っている訳ですから、汗水たらして…自分の力で何かを成し遂げる…とか、したこともないでしょうから…。
カンバルのログサム王の方が最低野郎だけれど、人間臭いというか、自分を神だと言わないだけマシなような気がするのは、サクヤだけでしょうか。

まあ、決して好感も持てなければ、卑怯で卑劣な王だとは思うので、マシというのも可笑しな話ですが、ドラマの方の新ヨゴ国の帝は、そんなログサムと引けを取らない(笑)ロクでもない王だという所を、強調して表現されているように感じてしまいます。

トロガイの帰宅

トロガイもタンダの小屋(元はトロガイの住処)に戻ってきて、これからの対策を「狩穴」へ移動して練ろうと、話をしていたところへ、狩人のジンが襲ってきます。

ジンにしろバルサにしろ、かなりの深手を負っていたはずですが、あの第一話の最後のシーンから、一体何日が過ぎた事になっているのでしょうか…。

話の展開上、色々変わっていたり、はしょられていたりするので、全然時間の流れが掴めないドラマですね。
次回は、もう冬で、狩穴生活がメインの回になりそうですね。

個人的には、あの狩穴での生活中のバルサ、チャグム、タンダが好きなので、楽しみです!

ここからネタバレになりますので、お気を付け下さいませ(笑)

やはりシーズン1は、小説「精霊の守り人」1冊分のお話を全4話で済ませる構成になっているようですね。
本日放送の第二話では、冬籠りの前に、ラルンガがタンダの小屋に、ニュンガ・ロ・イムの卵を狙って襲ってきました。おまけにジンまでも…(苦笑)

まあ、4話で300ページ以上もある小説の内容をまとめるわけですからね。
捏造・省略てんこもりでしょうね(苦笑)

前回の戦闘で崖下に落ちたバルサは、酷いけがを負いながらも、チャグムを追って行った狩人のジンを追い、川に逃げ込んだために、上手く身動きが取れず、ジンにもう少しで殺されそうなチャグムを助けに駆けつけました。

手負いのバルサとジンの実力は、ほぼ互角で、ともに左腕が動かせない状態での戦闘。
チャグムの中の精霊の卵が、生存の危機を感じたのか、また青白い光がチャグムから放ち始め、水の力によってジンを下流へと流します。なんとか岸辺へ戻り、追手が来ないうちに逃げようとしますが、傷の深いバルサは動くことが出来なくなり、森の中に倒れ込み意識をうしなってしまいます。

次にバルサが意識を取り戻した場所は、タンダの小屋の中でした。
すでに治療も済み、チャグムも一緒におり、タンダがお得意の山菜鍋を作っているところでした。

バルサからタンダは味方だと聞き、チャグムはようやく安心したように、囲炉裏の前に腰を下ろしました。また、タンダもバルサから事情を聴き、チャグムに憑りついたと言われているものは、魔物ではなく「精霊の卵」を産み付けられたのだろうと説明してくれました。

この世には、サグとナユグという表裏一体の世界があり、現世がサグならば、精霊や魔物が住まう世界がナユグである。そのナユグの世界に、ニュンガ・ロ・イムという水の精霊がおり、その精霊はサグの世界の雲を吐き、水の恵みをもたらす精霊であるが、百年に一度卵を産み、世代交代が行われる。

その時、なぜかサグの世界の生き物(ドラマでは人の子と限定されていましたが…)に、卵を産み付ける習性があるという話だった。
だが、卵が孵らないことには、大干ばつに見舞われて、サグの世界は滅びてしまっているはずだから、孵す方法、もしくは孵った伝承があるはずだ…と詳しい話を知っていそうな、ヤクーの村へ話を聞きに旅立ったバルサとタンダとチャグム。

チャグムとバルサとタンダ

ヤクーの村への入り口には、魔除けとなるナージの骨の暖簾のようなものが作られており、そこの骨を鳴らして通るのがヤクーの習わしだと説明するタンダ。
その後も3人でヤシロ村へ向かいながら、タンダが口ずさんだ唄のような言葉。

「ナージ、飛べ飛べ、海まで飛べば、雨降り、稲穂はすくすく育つ!」

それは唄か?と、タンダに尋ねるチャグム。
ココは、チャグムがタンダに懐いているような演出に見えるシーンですが、この唄の詩にこそ意味があるのだということを、原作を知らない人に伝わっているのでしょうか…(汗)

あまりにサラッと流された感が満載の口ずさみ唄に、ちょっぴり焦りを感じてしまいました(苦笑)

ヤシロ村で、過去のニュンガ・ロ・チャガは、ラルンガなる卵喰いによって、身体を真っ二つに裂かれ殺され、卵も喰われてしまった…と言う話を聞き、自分もどうせ殺されるのだ…と自棄になってしまったチャグムに、バルサが初めて人を殺めてしまった時に上げた慟哭を重ね、その時のジグロと自分を思い出すバルサ。

ジグロは、自分を鍛え上げ、辛い時は寡黙ながらもただ抱きしめてくれていた…。

自分がチャグムに出来る事は、何が何でもチャグムを守り抜くこと、そしてチャグムに最低限の護身術程度にはなる武術を身につけさせようと思ったのでしょうか…。

ジグロとバルサ(若)

タンダの小屋に戻り、チャグムに稽古をつけつつ、自分自身も鍛錬を怠らないバルサの前に、トロガイが帰ってきました。トロガイ自身も狩人に追われていたが、呪術を駆使しのらりくらりと躱して、ご飯を食べに弟子の元に帰って来たようです。

しかし、やはり百年に一度のこと、トロガイも解決策は知らない様子。
とりあえず、土の精霊であるラルンガは、冬の間は襲ってこないし、すでにもう一つの卵を食べているから大丈夫だろうと言い、食事を始めるトロガイ。 

そこへジンが追ってきました。ニナから場所を聞き出したのでしょう…。

ジンとバルサの戦闘が狭い小屋の中で始まりました。
タンダとチャグムは、部屋の隅へ避難し。タンダはチャグムを覆うように抱きかかえ、護っている非常に緊迫した中、ひたすら空腹を満たすために、タンダの山菜鍋を食べ続けるトロガイ。

何事にも動じないトロガイの一面が上手く表現されてますね(笑)

そこへ、突然異変が…。
囲炉裏に掛けられていたとはいえ、 グツグツと地獄ガマの湯のように山菜鍋が蒸気を上げ煮えたぎり始め、爆風とともに、何か目に見えないモノが襲ってきました。ラルンガです。

バルサとジンは、見えなくとも殺気に敏感に反応し、姿を見せないラルンガ相手に戦います。
何故か、ラルンガはジンばかりを狙い、その隙に、タンダとチャグムを小屋から逃がし、自分も出ようとしたら、そんな中でも動じず食事を続けるトロガイい気付き(笑)トロガイの手を引き、小屋の外へ逃げ出し、そのまま4人は小屋を後にしました。

ジンはどうなったのでしょうか…。ジンは今後も登場する狩人ですから、引き裂かれてはいないでしょうが…気になる終わり方でした(苦笑)

次週は、狩穴にてジグロの話を、バルサから聞きます。 

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