緋色の椅子

今日は、午後から倉庫の本棚の整理に時間を割きました。

…と言っても、まだ一部で、箱詰めの本はまだノーチェックであります(笑)
とりあえず、紐で縛って積み上げてあった分のみ、本棚へ並べました。

結構最新のものばかりが積み上げてあったので、続巻出てるのに買ってない本が何種類かありましたよ…。ヤバいヤバい。買ってこなきゃだわ…(汗)

さて、そんな整理できた本棚の一部を撮影しました(笑)※無秩序な並べ方でスミマセン…。作家さんでまとめた棚もあるんですがね、如何せんキリが良く並んでて欲しいもので…。

並べて整理をしているうちに、読みたくなる本が何点かあって…。
でも読みだすと終わらないので、整理後、読みたい本だけ持参して帰ってきました。

※ちなみに我が家の倉庫は、歩いて数分ですが、離れた場所にありまして…。
 以前は畑だった場所に納屋を移動して、父の書斎風な作業場を追加して倉庫に作り直したんです。
 そして現在、父の書斎は私の書庫に…(苦笑)

ああ、申し訳ないけど、家に置かせてもらえないんですもの…仕方ないよね(爆)

ようやく一部整理終了
 
そして、本日読みたい…というか、読み直したいと思った本は、上の棚の左側にあります「緋色の椅子」全3巻でございます。あの「夏目友人帳」を描かれてます緑川ゆき先生の作品です。

懐かしいわ~と手に取り、読み直しました。(…確か15年くらい前の作品です)

この作品を初めて読んだときは、胸にボカッと大きな穴が開いてしまったような精神状態に陥った覚えがあります。だからか、時々読みたくなるものの、中々踏み切れずあまり繰り返し読んでなかった作品だったりします。

王家の落とし胤だったルカの幼馴染のセツは、幼少の頃に、王家から迎えに来たカズナに連れられて王都へ旅立ったルカに会うために、コツコツお金を貯めて、ちょうどルカが王位を継いだ頃、ようやく王都へと旅立った。

元気に王様をしているルカの姿を一目見て帰ろうと、王城へ行くと、バルコニーに新王の姿が…。

ルカの姿を見る機会を得たセツではあったが、王としてバルコニーに居た人物は、ルカではなく、全くの別人だった。王家と敵対しているバジ家の令嬢と、偶然にも知り合っていたセツは、彼女の友人として一緒に城へ乗り込み、ルカが王都へ向かう途中に殺された…と聞かされる。

だがもしかしたら、無事に生き延びているかもしれない…という期待を持ち、ルカ探しの旅に出ることにしたセツは、バジ家のお抱えの殺し屋であるドリィと出逢い、ルカが生きている確率が高くなったことを知る。

そして王位継承の争いに巻き込まれていくセツと、恩人の為に渦中に身を置くサキ(陛下)と、目的の瞬間まで暗殺者の一人として身を隠し続けたルカ。

そして、セツに見送られながら息を引き取るドリィ。

全員が全員、切ないです。

初めて読んだときは、ルカは死んだんだと理解しましたが、今回読み直してみて、焼け跡にルカとカズナの死体はなかった…とあったのは、また生きているのかもしれない…という期待を読者に持たせるためのメッセージなのかな…と思いました。

ただ、おそらく生きていても、サキとセツの前には、もう二度と現れないんだろうな…と。

サキとセツは、この後セツの故郷に帰り、その後、二人で力を合わせて共に生きていくんだろうなぁ~。それがルカの願いだろうし…。
そうなると二人の前に三度姿を現すことはしないんだろうな…と。

緋色の椅子
 
結局のところ、セツは3巻の段階では、まだルカを好きだったと思うし、ルカもセツを愛していたと思うんですよね。サキに至っては、一番はルカでも、少しセツに心惹かれてはいたと思いますが、セツは恩人であるルカの想い人だと知っている分、自分の想いにストッパーをかけているんだと思ってます。

このまま、ルカが討たれたと知った二人が、故郷で結ばれるまでにも、時間がかかりそうだな…なんて、その後のエピソードを想像してみたりしています(苦笑)

本音はね、ルカに生きててもらって、ルカ×セツのその後を観たいですけど、それはそれでサキに惨いな…とも思いますし、今思えば、ドリィもなんだかんだで、セツを好きだったんだろうな~とも思えるし…。

最後は、サキに頑張ってもらわないと、セツは幸せになれそうにないですよね(苦笑)

久々に読んでみて、今回は、最初のような衝撃はなかったです。
切ないながらにも良いお話だったな…と思います。

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