お伽もよう綾にしき ふたたび 第29話
メロディ4月号で、ようやく解決となった、館のもののけ編。
今回で一気に解決しました。
騒動のきっかけは山崩れによる結界の緩みから生じたものでした。
ですが、その土地の氏神さまから「なんとかしてくれ」と頼まれた順恵様は次元の違いから手を出せずに居たそうです。
そして、かつてそのもののけ達を一手にまとめていたおじゃる様の存在を知れば大人しくなるかと思い、もののけ達におじゃる様の存在を知るようにしむけた事により、もののけ達がおじゃる様の居る伊摩の国へと飛んで行ってしまい、暴走を始めたのが事の起こりのようでした。
すずや新九郎たちが作った結界に閉じ込めたもののけ達ならば、順恵様も関与できるようで、もののけ達をひとつの玉にまとめて連れて行ってくれました。
去り際に、青藻の様子をすずに伝えてくれて…すず同様、私たち読者も青藻が順恵様たちが住まう次元(神の世?)で幸せにしていると聞けて、ほっこりしました。
こういう所が、ひかわ先生の作品の好きなところです!
「千儒王よ 見つけたか?
この国で お前がずっと京の都で捜していたものを。」
順恵様の声と一緒にすず達の姿が重なります。
おじゃる様が捜していたもの…以前住んでいた館の家族達、すず達のような存在ですね。
そこに今度は、先だってのもののけ達の一人、双角が申した「尻のかゆくなるような面々」という言葉と、すず達の面々を見て、吹き出し、高らかに笑い始めるおじゃる様は、とても幸せそうですね。
この騒動に関するお話は今回で決着が付きました。
おじゃる様も自分の居場所を見つけた訳ですし、これからは度々訪ねてくる…というような距離の置き方はしないで、ずっとすず達と居てくれるのかな?と期待します(笑)
次号からの新たな展開が、また楽しみな作品です♪
ここからネタバレになりますので、お気を付け下さいませ(笑)
新九郎と現八郎が閉じ込められていた空間が、すず達と繋がったことにより、新九郎たちから逃げようとたくさんのもののけ達が抜け出してきた。
それを次々に蹴散らすおじゃる様。
新九郎たちも、閉じ込められていた空間内の半数以上を結界内に閉じ込め、逃げ出したもののけ達の先にすず達が居ることを知り、追って外へと出られました。
残りも退治しようとする所へ、新九郎、現八郎、すず、千儒王(おじゃる様の真名)と、自分たちへと呼びかける声が聞こえてきました。それは、おじゃる様をかつて笛に封じ込めた順恵という僧の声でした。
退治をしようにも次元の違う所に居る順恵様には、現世で悪さをするもののけに手を出せず、千儒王に力を借りるために、もののけたちを伊摩の国へと導いていたようです。
ともかく結界に閉じ込めたもののけ達は、順恵様の手に渡り、しかるべき地へ連れて行ってもらい、事件は一件落着となりました。
その後、伊摩の国で行われる収穫祭で奉納芸をするために訪れた、以前に知り合った旅の一座から、もののけ達のいきさつを聞き、お祭りの日を迎えました。
今では、すず達に懐くもののけ達も村の人たちに受け入れられ、皆で仲良く祭りを楽しむ新九郎とすずの仲間たちでした。めでたしめでたし(笑)
次回からは、また新しい事件が起こるのでしょうか…。楽しみです!
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