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実写版 娚の一生

映画 漫画・コミック

こんばんは。今日の作品は、映画化が決まった事を「BORUTO」の映画を観に行った時に映画館のチラシで知り、絶対観に行こうと決めた居たのに、気が付いたら放映期間が終わっていた作品です。

この作品の作家・西炯子先生は(最近、最新刊とか買い損なってますけど)角川ルビー文庫から発売されている「富士見二丁目交響楽団シリーズ」の前半の挿絵を担当されていて、漫画家さんだと知ってから作品に興味を持った漫画家さんでした。

独特な雰囲気と、世界観を作り出す作家さんで、正直、初めて知った頃はサクヤも若かったので、理解できない作品も多かったので、途中から本を買うのを止めてました。
ですが数年前に、久々に購入した「娚の一生」で一気に再ハマりしてしまったのを今でも覚えています。

実写版 娚の一生

豊川悦司さん演じる海江田教授は、良くも悪くも50代の雰囲気を醸し出していてセクシーです。
榮倉奈々さん演じるつぐみも結構悪くないです。私は好きですね!
原作を読んでいるファンも不満を持たずに見れた人の方が多いんじゃないかな…。

東京でIT関係の仕事をしていたつぐみは、不倫に疲れ田舎の祖母の家に帰ってきてました。

その祖母が亡くなり、お葬式の後、まだしばらく祖母の家に残る事に…。
お葬式の翌日、新聞を取りに外へ出たら、庭に見知らぬ男性が…。

彼は、海江田と名乗り、大学教授をしているという。
そして、つぐみの祖母の知り合いで、ずいぶん前から離れの部屋の鍵を預かっていて、自由に使用しても良いと許可を貰っていると説明しました。
不満はあるものの祖母の昔の男を追い出す訳にもいかず、奇妙なシェアハウス生活が始まりました。

いつの間にか、近所の人達に海江田さんの存在が知れ渡り、つぐみと結婚するという噂も出てきてました。まあ実際に、最終的には結婚する二人ですから、問題はないのですが、勝手な事をしないでくれ…と言いつつも、同居する事を受け入れてる時点で、つぐみの行動は矛盾が多く、何を考えているのかがわからないんですよね。

原作のつぐみも分かりにく淡々としていて考えが読めないキャラクターでした。

正直、海江田さんは何でもポンポンとモノを言う人なので、つぐみを好きな事も、でもだからと言って、強引に気持ちを押し付けようとしない距離感を保ってくれていて、素敵だな…と思います。

祖母と恋仲にあった人とは嫌だ…とか、結婚する気はない…とか、色々理由を付けて文句を言ってますが、海江田さんに甘えているようにしか見えないんですよね…。

結婚できない人を好きになってしまった以上、結婚に夢を見ないフリをしてきたから、必要以上に結婚に執着してしまっているように見えるつぐみ。そういう事情を理解した上で、待っててくれてる海江田さんの存在は、今のつぐみにとっては必要不可欠な存在なのかもしれませんね…。

実写版 娚の一生

徐々に海江田さんに惹かれていくつぐみ。
そこへ「海江田小夜子」という名前の人から、海江田さん宛に手紙が届きました。

その手紙を受け取った時の複雑そうな海江田氏の表情に、つぐみは誤解をします。

未婚であったと嘘をつかれた…またも奥さんが居る人だった…そういう遣る瀬無い思いがこみ上げたのでしょうね…。とっさに衝動的な行動に出てしまったつぐみ。

座っている海江田の背後から思いっきり背中を蹴り飛ばす。

海江田は勢い余って土間で、でんぐり返りの一回転。
「何するん?僕をいくつやと思ってるんや…。」とボヤく海江田氏は、腰を痛めて気の毒ですが、どこかお茶目で、めっちゃ可愛い人でした。←トヨエツの魅力でしょうか?(笑)

結局、その手紙は、海江田さんの戸籍上の姉という人からの、育ての母親が亡くなった事を知らせる便りで、つぐみの心配は取り越し苦労だという事が分かりました。

実写版 娚の一生

色々なことを一緒に解決しながら、一緒に食事をとり、生活をしているのが当たり前っぽくなってきた二人ですが、中々男と女の関係にまでは発展しません。

法事の席で、親族の前でつぐみと結婚したいと宣言した海江田氏ですが、その後の進展がないので、様子を見に来たつぐみの母のお節介が功をなしたのか、つぐみ自身が作り上げていた壁のようなものを、つぐみの方から取っ払いました。
そして結ばれた二人。海江田さんの方も、何かに区切りがついたのか、母親の供養も兼ね、姉夫婦の家を訪ねる決意をしたようです。

二人で京都(海江田さんの姉夫婦の元)へ行き、一層二人の絆が深まったように見受けられます。

海江田さんは、色んな話をつぐみにしてくれて、むしろつぐみは黙って聞いてる…というシーンが多いのですが、その二人の空気こそが、西先生の独特な表現と言うか…。基本、夫婦って、女性が喋ってばかりで、男性はたまの休みくらい休ませろ…と言って、あまり妻の話を聞いてあげない…そんなイメージがあるわけですが、西先生の作品のヒロインには、聞き上手が多いように思います。

その空気感がこの映画にもきちんと息づいていて、原作と違うシーンがあっても違和感なく観れます。

実写版 娚の一生

後は、籍を入れるだけ…の二人の元に、つぐみの元彼(不倫相手)がやってきました。
まさか、不倫相手の中川さん役の人物が、向井理さんとは…驚きました(苦笑)

妻とは別れたから、結婚して欲しい…と。

海江田さんに蹴飛ばされ、殴られてしまいました。自業自得ですが…(苦笑)
妻が居る人を好きになる女も悪いですが、妻が居ながら、他の女に手をだし、揚句に結婚という希望を持たせて引き止め続ける男は最低ですから…ね。まあ実際に離婚したようですが…映画では。

海江田さんに殴られ、骨折と脳震盪を起こした為、つぐみは海江田さんじゃなく中川さんに駆け寄ってしまいました。それはいかんですよ…。とりあえず海江田さんのケガの様子をみようぜ…。

病院で、中川さんからのプロポーズを断り家に戻ってみると、案の定、海江田さんの姿が見えなくなってました。友達からも、何故中川の方へ行ったんだ…と責められるつぐみ。

ケガをして気を失っていたから…と言いますが、誤解を招いたのは自業自得。

もう帰ってきてくれないかも…と不安に思っていると、土砂災害でも起こりそうな大雨の嵐の夜がやってきました。つぐみの祖母のお友達で何かと相談にのってくれて、心配してくれる近所のおばあさんを助け(?)に大雨の中外へ出たつぐみ。

おばあさんを背負っての移動は、必要以上に体力を消耗させるようで、道端で動けなくなってしまった二人の元へ、海江田さんがやってきて、つぐみに「こんな雨の中何をやってるんや!」と心配から怒鳴りつけ、おばあさんを背負って、家に帰りました。

実写版 娚の一生

ようやく円満解決した二人。
今は、つぐみの祖母の家で、二人幸せそうに暮らしています。

原作では、完結の2年後にその後のお話を結婚する二人、二人の子供のエピソードを収録した4巻が発売されていたので、せめて最後にワンカットでいいから、3人家族の写真とか欲しかったな…と思わないでもないですが、全編通して、非常に安心して楽しく鑑賞することが出来ました。

次巻が出来たらもう一度見たい作品ですね。
DVD買っちゃおうかな…と真剣に悩んでます(笑)