8年越しの花嫁
昨夜レイトショーで観てきました!
8連勤の上、仕事納めだった31日は午後から会社の大掃除で、かなり疲れてましたが、この機会を逃すと行けないと思い、前日にネットからチケットを購入し、行ってきました。
因みにブログの更新はほぼ1年越し(笑)となりますかね…。
今の所、無事に生きております。若干、腰はギックリ一歩手前ですが…。
感想は、ネタバレになりますので、まだご覧になっていない方で、近々観に行こうとされてる方はご注意ください!
11月9日(私の誕生日)に試写会が映画館であるという看板を、「東京喰種」を観に行った時に見掛けてから、妙に記憶に残っていた作品で、評判とか話題とか全然知らなかったのですが、12月に入ったら、ほぼほぼ屍状態になる自分を想像すると、観に行けないだろうな~って諦めていました。
その後「亜人」の映画を観に行った時には、ちょうど予告で流れてまして、一段と気になりましたが、12月末までは上映されていないだろうな…と、再度諦めた映画だったのですが、12月31日も1月1日も上映されていることを知り、30日(土)の仕事から帰った後、ネットからチケットを取り観てきました。
元・佐藤健くんのFANなもので、いえ、別に今FANじゃないとか、そういう意味ではなく、最近はあまり芸能人とかアイドルとかに興味がなくなっていただけなのですが、「亜人」を観て久々に健くん良いなぁ~と思ったばかりだったので、絶不調でしたが観てきました(笑)
珍しく、17時前に上がらせてもらえた最終日、若干身体が重く、ヤバいかな?と思ったら、案の定、映画の前に摂った食事で気分が悪くなり、トイレで数回吐きながら、それでも意地で開場時間を待ちました。
上映中に吐き気を催したらどうしよう…とか心配しつつ、席に着き長~い予告を観てました。
結局無事に映画が始まり、私の方の嘔吐感も出ず、見終えることが出来ました。
大晦日のレイトショー、観客は少なく、私を含めても10数人程度。ほぼカップルの中、一人で見に来ている私と、女友達3人で来ているグループのみがエグゼクティブシート(笑)という妙に笑える状況でしたが、健くんと太鳳ちゃんの初々しいカップルの演技に魅了され、そんな微妙な状況であることもすぐに忘れました。
健くん演じる尚志が、お腹の調子が悪い中、先輩の誘いを断れず、無理をして参加した焼肉屋での飲み会で、先輩の友達の声掛けで集まった女の子たちの中に、太鳳ちゃん演じる麻衣が居て、不調を知らない麻衣が尚志の態度に物申した事がきっかけで、二人は初めて会話をするわけですが、実話を元に作られているだけあって、実際にありそうな二人の会話がとてもリアルに感じました。
その飲み会の日(3/17)を出逢いとし、二人のお付き合いが始まるわけですが、とても順調に初々しくて、観ているサクヤもニヤニヤしてしまうくらい可愛いカップルでした。
そんな二人が結婚の約束をするのは、もう当然で、二人が出会った日に結婚式を挙げたくて、仏滅でも構わない…と早速麻衣の憧れの式場へ予約をするのですが、その時に麻衣の病気の兆候が少しあり、観ている私たちは不安を覚えます。
そして結婚式を数か月後に控える二人に悲劇が訪れました。
麻衣の記憶が所々消えていて、どうも麻衣自身は少し前から不安を抱えているようでした。そして突然発狂したかのように頭痛と幻覚の中、半狂乱のように叫ぶ麻衣を連れて病院へ行く尚志。
心停止に陥るもなんとか、持ち越したものの、眠り続ける麻衣と、それを見守る麻衣の両親と尚志のやり取りに泣けました。
いつ目覚めるか分からない娘のために、一人の青年の人生を縛り付けるわけにはいかない…という思いで「君は家族じゃない」と言って、娘から解放してあげようとする麻衣のご両親と、どうしたら良いのか分からなくなってしまった尚志の気持ちがすごく伝わり、切なかったシーンです。
尚志の気分転換を兼ねて、小豆島への納品へ尚志を連れていく、勤務先の社長さん。
人間味のある、素敵な社長だな~って感動しました。
普通は仕事の前に遠くの彼女の病院へ毎日通い、遅刻してくる社員には同情をしつつも徐々に時間が経てば、給料泥棒的な態度を取ってくる社長の方が、中小企業の社長には多い中、実話だとしたら本当に良い社長さんだな~って思いつつも、何故「小豆島」?と思いました。後になって分かりましたが、突然小豆島のそうめん屋さんとか、地元歌舞伎とか、それって今必要?と思いながら観てました。
結局、この納品の後、やはり麻衣の傍に居て上げたい…という尚志の気持ちが固まり、麻衣の母に涙ながらに感謝され、結婚式は上げてないけれども、麻衣の両親と家族になれた尚志。このシーンは感動しました。
麻衣が意識不明に陥ってから、確か…2年後だったかな?
突然麻衣が目を覚まします。ただ、麻衣は記憶を失っており、というか、脳が産まれたばかりの赤ん坊状態に戻っている…と担当医師から伝えられ、麻衣の両親と尚志の3人による麻衣のリハビリ生活が始まります。
そうして発病してから6年後、ようやく記憶も安定したころ、麻衣が尚志の事を覚えていないことを隠していた事に、尚志が気付きました。
麻衣は必死に尚志の事を思い出そうと、二人の思い出の場所へ行ってみたりするものの、思い出せない。そんな中、無茶をして、無断で尚志のアパートへ行ってみた麻衣の行動が、尚志に別れの決意をさせました。
プロポーズをした思い出の場所へ麻衣を連れていき、やはり何も思い出せない麻衣に、突然目ざめたら、知らない男が居て、恋人で婚約者だと言われた麻衣の戸惑いを思いやれず、ただ目覚めた事が嬉しすぎて毎日会いに行っていた自分を、一生懸命受け入れようとした麻衣に感謝し、思い出そうと焦る麻衣を見て自分が麻衣を苦しめているだけなら、もう会わない…と告げ、麻衣の前から姿を消す尚志。
8年越しまで、後1年だと言うのに、ここで別れるとか…ってと妙に焦ったのは私だけではないはず!
なんせ健くん見たさで予備知識も持たずに映画を見ている訳ですから、例えハッピーエンドだとしても、安心してみてられませんって(苦笑)
そして小豆島の小さな自動車の修理工場で働きだした尚志。
またここでも小豆島。本当になんで小豆島?って思いが、またここに来て蘇りました。
また麻衣の方も、担当医から順調に回復していると、診断され、自宅へ帰ることが叶いました。
まだ車椅子生活ですが、今度は歩くためのリハビリを頑張っている状態で、尚志の事は思い出さないのかな~?って思いながら、対照的に小豆島に居ても麻衣を想い続けている尚志のシーンが交互に映し出され、非常に切ない演出がされていました。
そんな中、自分の携帯のパスワードが分からない麻衣。
麻衣が眠り続けてからリハビリ期間中も毎日動画を撮り続け、麻衣の携帯へ送信していた尚志からのメールを麻衣が見れていない事が、ここに来て分かりました。
そしてある日、母親と出かけた麻衣が、偶然?たまたま?尚志と結婚式を予約した式場の前に立ち止まりました。すると、二人の担当のブライダルプランナー?の女性が門扉を開けていました。
麻衣に気付き、元気な姿に喜び声を掛けてきました。勿論、今の麻衣にとっては知らない人です。
その担当の女性から、尚志が結婚式の予約を毎年キャンセルせずに、毎年同じ3/17に予約を入れ続けていることを麻衣は聞かれます。
そして、自分の携帯のパスワードが「0317」ではないかと思い、携帯に記念日を入力すると、今まで解除できなかったロックが外れ、尚志と二人仲良く映っている待ち受け画面が表示されました。
すると当然ですが、一気にメールを受信し出しました。500件以上の未読メール、すべて尚志から送られた動画付のメールです。麻衣が眠りについた1日目からの動画が流れます。
ここで、こんなに動画を一気に受信して、ガラケー(ヒューチャーフォン)の充電よく持つなぁ~って思ったのは私だけでしょうか…。こういう時、ああ…私ってやっぱり恋愛脳持ってないわ…とため息つきたくなりますね…。普通はただただ感動するシーンなんですよ…きっとね(ため息)
そうして一人、尚志を訪ねて小豆島行の船に乗る麻衣。
船の中でも動画を見ます。(よく酔わないよね…羨ましい…。私だったら、吐くわぁ~と意味のない感動を覚えつつ、映画の中で映されていないメッセージ動画が流れます。)
そのいくつかの動画の中に、麻衣の両親からもう麻衣の事は忘れるように、と言われ、でもやはり麻衣の傍に居てあげたい…と決意した、小豆島からの帰りの船の中からのメッセージがありました。
とても良い島だった…いつか麻衣と二人で行きたい…というメッセージ。
ここでようやく小豆島伏線回収!!
納得しました。麻衣と共に歩むことを再度決意できた島なんですものね…。
麻衣と会わない決意をしても、麻衣を想い続けるには、尚志にとって小豆島以上の場所はなかったんだって事ですよね…感動しました。素晴らしい演出です!
尚志の自分への愛を知り、尚志を想い涙する麻衣は、子供たちのためにぶらんこを修理している尚志の姿を見つけ、車椅子を走らせます。
またこけてしまうんじゃないかとハラハラしてしまう私、サクヤ…もう心は、子供を見守るおばちゃんです。
そうして、麻衣は尚志に告げます。今までずっと傍に居てくれて、目覚めるのを待ち続けてくれて、ありがとう。今もやっぱり思い出せないけど、もう一度尚志さんの事を好きになったから、もうそれで良いって。そしてその麻衣の告白を聞いて、車椅子の麻衣と目線を合わせ、僕はずっと好きでした…と告げる尚志。愛だね~~(感涙)
久々に心が現れるような純愛、ピュアなカップルを堪能しました。
二人の結婚式は、本当にずっと見守ってきた両親や、ずっとキャンセルをさせずに前例のない無理を守り通したブライダルプランナーの方には比べようもないですが、良かったね~という気持ちでいっぱいになり、幸せな気分で、2017年を終えることが出来ました。
ちょっと、いや、かなり身体的にはキツかったですが、観に行って良かったと思います。
きっと観に行かず、家に帰っていたら、愚痴ばっかりで腐った気分で新年を迎えないといけなかったと思います。1年の最後に良い気分転換をさせて頂けた、実にほっこりする感動作でした。
久々なのに長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
あけましておめでとうございます。