銀河英雄伝説 1巻
こんばんは!当初「暁のヨナ」20巻の感想を書いた次の日は、フジリュー版「銀河英雄伝説」の1巻の感想を書く予定でしたが、先にテレビの感想やLaLa5月号掲載の感想(2作品分)を書いていたので、順番が狂いましたが、2月の新刊なので、さすがに3月中に書いておきたくて、今夜に差し込みました(苦笑)
LaLa5月号の感想を探して拙宅へ足を運んでくださっている方がいらっしゃったら、申し訳ありません。
確かにサクヤは白泉社フリーク(笑)ですが、他の漫画や小説もアニメやドラマも好きなのです(爆)
さてさて、早速「銀河英雄伝説」の1巻について…ですが、2月19日発売であったのというのに、今月下旬頃まで買い忘れておりました(汗)
あれほど楽しみにしていたというのに…(苦笑)
ようやく、第一話と第二はを読むことが出来ました!!(前にも描きましたが、三話~七話は、人から雑誌を頂いて既読でございます♪)
やはり、フジリュー版は外伝メインで連載をしているようですね…。
原作の1巻~2巻をコミックス化している漫画は、すでに道原かつみさんが全11巻で出版されてますから、違う視点(幼少期)から描かれていらっしゃるんですね…。
それはともかくとしまして、今回一番驚いたのは、単行本の表紙と装丁でした(笑)
まず、装丁はバリバリ高級感ありますね!(最近こういうの多いですね…。)
※以前購入した「009 RE:CYBORG」も結構、こういう装丁でゴージャスでしたからね!
そして何より、表紙が…。誰?この人?ってくらい、フジリューらしくない(笑)
むしろ銀英伝っぽくて…笑っちゃいました。
本の中を見たらフジリュー漫画なんですけどね…。表紙だけは…キバりましたんやなぁ~(温い目)
キルヒアイス、二人の天使に出逢う編。
道原さんの「黄金の翼」でも思いましたが、この時、この二人に出逢ってしまったことで、キルヒアイスの天命は定められてしまったんでしょうね…。
藤崎さんの絵でも、道原さんの絵でも、とにかくミューゼル姉弟は、最大級に美しく描かれていて、小説で読んだだけではこのクラスの美しさは想像できていなかったサクヤなので、絵で視覚的に見せる姉弟は、本当に人の運命を狂わせる美しさなんだろうな…と納得させますよね…。
この二人の美しさは、キルヒアイスだけでなく、銀河帝国の運命をも変えましたからね。
アンネローゼが、程々の美人、もしくは単なるチャーミングな人であったならば、ラインハルトは国を奪ったりはしなかったかもしれません。もしかしたら、軍人にもなっていなかったかも…。
そうなると、ラインハルトと唯一対抗できる人、ヤン・ウェンリーの価値も目立たず、二人の英雄は存在しなかったかもしれない…と、そう思うと、アンネローゼの存在って怖いですね…。
すべては一人の女性のために起こる激動の時代…という訳ですから…。
アンネローゼが皇帝の元へ行き、すぐに消えるように居なくなったラインハルトとその父。
数か月後、帝国軍の貴族幼年学校に入ったラインハルトが、キルヒアイスを迎えにくるシーン。
私、割とこのシーンが好きだったんですが、フジリュー版のこのシーンは、正直微妙です。
非常に、微妙です…(苦笑)
確かにこの頃の二人は子供だし、ラインハルトの野望は無謀な事を言ってるだけに聞こえて当然なんですが、大切なものを奪われて「取り戻したい…」と思う想いと、どれだけ無謀な事か分からないからこそ目指そうと思える幼さがある時期だというのに、この逃げ腰のキルヒアイスが、非常に納得いかない…(苦笑)
もうこの辺まで書いてましたら、分かってもらえるかもしれませんが、サクヤはキルヒアイスが一番のお気に入りキャラなんです。ええ、ええ、2巻と言う短さで、登場しなくなってますね…。
ですがかえってそれが、一段とキルヒアイスが存在したその印象や存在感を強く読者に与えるという…まんまとその手法にハマった読者の一人です(笑)
ちなみに、アニメ、フジリュー版、道原版の中で、一番私のイメージに近いキルヒアイスは道原版です!
きっと道原先生も、キルヒアイスが一番お気に入りなんだと思います(笑)
話は逸れましたが、二人は軍人になる道をめざし、幼年学校で5年間学び、ラインハルトは常に主席をキープし卒業します。首席卒業者の特権として、陛下との謁見が許され、ラインハルトは初めて皇帝を間近で見る…いえ拝謁することが叶ったわけです。
真昼間から、お酒のにおいをプンプンさせて、謁見の真に現れる皇帝に、怒りを覚えるラインハルト。
キルヒアイスの「ご自重ください。」という声が聞こえ耐えるが、その眼差しに何かを感じたのかもしれませんね…。実は私、帝国の一流貴族どもは大嫌いでしたが、フリードリヒ四世はあまり嫌いじゃなかったんですよね。
この皇帝も結局は貴族に利用されているだけのお飾りでいなければ、引きずりおろされ排除される存在。
いずこも王族は哀れです。貴族は責任を負わず、特権を振りかざし、私腹を肥やす…。日本も時代物でも、韓国や中国の歴史ものでも、中世のヨーロッパでもそんな感じですよね。
一番何でも持っている代わりに、何一つ自分で考えてはいけない。
孤独な王と、すべてを奪いつくしたために、一番欲しいモノが手に入らず、常に孤高の存在となるラインハルト。姉を取り戻す先には、決別と孤独の日々。
キルヒアイスが好きだったので、割と帝国軍(ラインハルト派閥の面々)贔屓でもありましたが、このラインハルトの生き方が息苦しくて、全体的な雰囲気では、後のイゼルローン共和政府の方が安心して読んでられました。
これから、カプチェランカのお話ですし、この後も、どんどん配属先の移動とともに昇格していく外伝エピソードが展開していくとなると、ヤンの活躍の回はあるのでしょうか…。
どうやら5月に2巻が発売となるようですね。
どこまでのエピソードをコミックス化してくださるのか、楽しみです!
最後にひとこと。あの軍服は道化師のようで、サクヤ的にはブッブー!!(笑)
まあフジリューっぽいですが…。
ですが、軍服好きのサクヤは、あの(とび職の方のズボンのような)パンツが特に嫌です~~(涙)